息を吸っても苦しい理由|自律神経と肺が教えてくれる呼吸の整え方


呼吸が浅い気がする。

しっかり息を吸っているはずなのに、なぜか苦しい。

咳が長引き、夕方以降になるとさらに悪化する。

こうした相談を、整体の現場では本当によく受けます。

検査では異常がなく、原因が分からないまま不安だけが残る。

そんな状態が続くと、「このまま治らないのでは」と感じてしまいます。

この記事では、自律神経と肺、そして呼吸の関係をやさしく解説します。

息苦しさがなぜ起きるのか。

そして、今日から自分でできる整え方までお伝えします。

長年続く呼吸の違和感を改善するヒントとして、ぜひ読み進めてください。

呼吸が浅くなるのはなぜ?

呼吸が浅いと感じると、多くの方は肺が弱っているのではと考えます。

しかし実際には、肺そのものよりも自律神経の影響が大きい場合が少なくありません。

呼吸は無意識に行われていますが、その調整を担っているのが自律神経です。

自律神経が呼吸を支配している

肺は自分の意思で動かすことができない臓器です。

それでも呼吸だけは、意識を向けることで変えることができます。

この呼吸をコントロールしているのが、交感神経と副交感神経です。

交感神経が優位になると、体は活動モードに入り呼吸は速く浅くなります。

反対に副交感神経が優位になると、体は休息モードとなり呼吸は深まります。

本来は状況に応じて自然に切り替わりますが、ストレスが続くと切り替えが鈍くなります。

その結果、浅い呼吸が癖のように続いてしまうのです。

肺が自律神経に求めていること

肺の役割は、酸素を取り込み二酸化炭素を外へ出すことです。

この交換がスムーズに行われることで、体は安定した状態を保てます。

交感神経が働くと気管や気管支が広がり、酸素を多く取り込めます。

副交感神経が働くと気管支はやや収縮し、呼吸は落ち着きます。

どちらが良い悪いではなく、必要に応じて切り替わることが大切です。

切り替えがうまくいかない状態こそが、息苦しさの正体と言えます。

息苦しさが悪化する理由

息苦しさが慢性化している方の多くは、呼吸の悪循環に陥っています。

その代表的な状態が、吸いすぎによって起きる過呼吸です。

吸いすぎが招く過呼吸状態

強いストレスを感じると、体は無意識に酸素を求めます。

その結果、吸う呼吸が増え、吐く呼吸が浅くなります。

すると体内の二酸化炭素が過剰に排出されてしまいます。

二酸化炭素が不足すると、血液のバランスが崩れ息苦しさが増します。

「息を吸っても楽にならない」と感じるのは、このためです。

これは酸素不足ではなく、二酸化炭素不足による反応です。

不安感や動悸、手足の違和感を伴うことも珍しくありません。

免疫と肺の関係にも注意

自律神経の乱れは、免疫の働きにも影響します。

交感神経が強く働くと顆粒球が増え、炎症が起きやすくなります。

副交感神経が過剰でも、免疫のバランスは崩れやすくなります。

その結果、咳が長引いたり、発熱や筋肉痛を伴うこともあります。

肺の不調は、呼吸だけでなく体全体のサインとして捉えることが大切です。

呼吸で整えるセルフケア

呼吸を整えることは、自律神経を整える近道です。

ここでは、日常で無理なく行えるセルフケアを紹介します。

478呼吸で整える

478呼吸は、4秒吸って7秒止め、8秒で吐く呼吸法です。

吐く時間を長く取ることで、副交感神経が働きやすくなります。

息苦しさを感じたときや、夜寝る前に行うのがおすすめです。

大切なのは、頑張らずにゆっくり行うことです。

前鋸筋をゆるめる

前鋸筋は、肋骨の動きを助ける呼吸補助筋です。

この筋肉が硬くなると、肺が十分に広がりません。

腕を大きく動かしながら伸ばすことで、胸が自然に開きます。

呼吸が深まると、気持ちも落ち着きやすくなります。

まとめ

呼吸の浅さや息苦しさは、肺だけの問題ではありません。

自律神経と呼吸のバランスが崩れることで起きている場合が多くあります。

吸うことよりも、吐くことを意識するだけでも体は変わります。

呼吸を整えることは、心と体を同時に整えるやさしいセルフケアです。

焦らず、少しずつ整えていきましょう。

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