偏頭痛とは?めまい、吐き気、光過敏も引き起こすズキズキ頭痛


〜自律神経と生活習慣からひも解く〜

偏頭痛は、10人に1人が悩まされる身近な症状です。

特に女性に多く、日本では女性の約12.9%が経験しているといわれます。

単なる頭の痛みではなく、めまいや吐き気、光や音への過敏さなど、日常生活に大きな影響を与えることもあります。

今回は、自律神経の働きと偏頭痛の関係、そして症状との付き合い方について、専門的な視点からお話しします。

偏頭痛のメカニズム

偏頭痛は、日中に優位だった交感神経が切り替わる際に血管が急に拡張し、脳内の三叉神経に刺激が伝わることで発生します。

この刺激が痛み物質の放出を促し、脳が過敏な状態になります。

その結果、ズキズキとした拍動性の痛みや、めまい、吐き気、光や音への過敏症状が現れます。

自律神経の切り替えと血管の拡張

私たちの身体は、日中は交感神経が優位になり、活動モードで過ごしています。

夕方から夜にかけて、副交感神経が優位になり、休息モードに切り替わります。

偏頭痛は、この切り替えのタイミングや夜間、寝る前に起こりやすいと言われます。

交感神経が優位な時間は血管が収縮していますが、副交感神経に切り替わると血管が拡張します。

この血管の拡張が、三叉神経に触れることで痛みを感じるのです。

三叉神経と痛みの信号

三叉神経は、顔や頭部の感覚を司る重要な神経です。

血管が急に拡張すると、三叉神経が刺激され、脳に「痛み」という信号を送ります。

このとき、痛みはズキズキと拍動するように感じられます。

偏頭痛の患者さんが「頭の中で脈打っている感じ」と表現するのは、この仕組みが関係しています。

「気づかない」ということはない

偏頭痛は、軽度の頭痛とは違い、「なんとなく痛い」というレベルではありません。

強い痛みや不快感を伴うため、「気づかない」ことはほとんどありません。

そのため、発症したら早めの対応が重要です。

偏頭痛に伴う症状

偏頭痛では頭痛そのものに加え、さまざまな過敏反応が見られます。

また、手足のしびれや言葉が出にくいなど、一時的な神経症状を伴う場合もあります。

これらは脳の血流変化や神経の興奮が全身へ影響を及ぼすことで起こります。

ここでは、偏頭痛の時に起きるさまざまな症状について解説します。

めまい・吐き気・光過敏

偏頭痛のとき、頭痛以外の症状も多く現れます。

代表的なのが、めまい、吐き気、光や音に対する過敏症状です。

これらは脳の血流や神経の過敏性が変化することで起こります。

光や音がつらく、暗い部屋で静かに休みたくなるのは自然な反応です。

様々な神経症

偏頭痛には、頭痛だけでなく一時的に神経症状を伴うケースがあります。

たとえば、手足のしびれや力が入りにくい感覚、言葉が出にくく会話がスムーズにできない、視野の一部が欠けるなどの症状です。

これらは脳の血管が急に拡張・収縮する際に、血流が一時的に不安定になり、神経の働きに影響を及ぼすためと考えられています。

症状は数十分から数時間で自然に回復することが多いですが、脳梗塞やてんかん発作と似ているため注意が必要です。

繰り返す場合や初めて経験した場合には、偏頭痛かどうかを正しく見極めるためにも、必ず医療機関を受診することが重要です。

性格・気質と偏頭痛

偏頭痛は、体質や生活習慣だけでなく、性格や気質とも深く関係しています。

同じような環境にいても、偏頭痛が起きやすい人とそうでない人がいるのは、この性格・気質の違いが一因です。

ここでは、特に偏頭痛が起こりやすいとされるタイプをいくつかご紹介します。

努力家・完全主義タイプ

偏頭痛の人には、努力家や完全主義の傾向を持つ方が少なくありません。

やるべきことを最後までやりきろうとし、自分に厳しい性格です。

この傾向は、交感神経が高まりやすくなる要因になります。

天才肌の人に多い傾向

歴史を振り返ると、夏目漱石、樋口一葉、モーツァルト、ベートーヴェン、ゴッホ、ピカソなど、数多くの偉人が偏頭痛に悩まされていたと記録されています。

ギリシャ神話の最高神ゼウスも、偏頭痛のような症状を抱えていたという逸話があります。

これは、創造的な活動に没頭しやすく、高い集中力を長時間保つことで、交感神経が過剰に働いてしまうためと考えられます。

食べ物・薬と偏頭痛

偏頭痛は、特定の食べ物や飲み物、薬によって引き起こされることがあります。

また、血管や神経に作用する薬が頭痛を悪化させる場合もあります。

ここでは、偏頭痛の引き金となりやすい食べ物や薬、その理由について詳しく解説します。

症状が出ているときは避けたい食品

偏頭痛を誘発しやすい食品があります。

チーズや赤ワインは代表例で、含まれるチラミンやアルコールが血管を拡張させるためです。

また、症状が出ているときに特定の薬を飲むことで悪化する場合もあります。

発症時は、刺激になりやすい食品や飲み物を避けることが大切です。

以前の記事でも紹介

吐くと楽になる理由

偏頭痛の最中に吐くと、痛みが軽くなることがあります。

これは、吐くことで頭蓋内圧が下がり、血流や神経の圧迫が和らぐためです。

ただし、頻繁な嘔吐は体力を奪うため、予防的なケアが重要です。

偏頭痛予防のポイント

偏頭痛を防ぐには、日常生活での小さな工夫が大切です。

まず、午前中に強いストレスをため込まないことがポイントになります。

さらに、規則正しい生活リズムや十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事も欠かせません。

マグネシウムを多く含む食材を意識して摂ることも有効です。

ここでは、偏頭痛を和らげるための実践的な予防法を紹介していきます。

午前中のストレスを減らす

朝から強い緊張やプレッシャーを受けると、交感神経が高ぶった状態が長く続きます。

これが午後以降の偏頭痛を引き起こすきっかけになります。

午前中はゆるやかなスタートを心がけ、予定を詰め込みすぎないことが予防の鍵です。

マグネシウムを摂る

マグネシウムは神経の興奮を抑え、血管の安定化に役立ちます。

果物やナッツ、海藻、そして質の良い塩に多く含まれています。

日常的に意識して摂ることで、発作の頻度を減らせる可能性があります。

まとめ

偏頭痛は、自律神経の切り替えや血管拡張が大きく関わる症状です。

めまいや吐き気、光過敏などの辛い症状を伴い、生活の質を下げてしまうこともあります。

努力家や天才肌の人は、知らず知らずのうちに交感神経を高めやすく、発症リスクが上がります。

発症時は食品や薬の影響も考慮し、刺激になるものを避けることが大切です。

マグネシウムの摂取や午前中のストレス軽減など、日常の工夫で予防の可能性は高まります。

「痛みが来てから対処する」のではなく、「痛みが来ないように生活を整える」ことが、長期的な改善のカギとなります。

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